伝習録 / 陸澄録
「日間工夫覺紛擾,則靜坐;覺懶看書,則且看書,是亦因病而藥。」
新字:「日間工夫覚紛擾,則静坐;覚懶看書,則且看書,是亦因病而薬。」
書き下し
「日間の工夫、紛擾たるを覚ゆれば、則ち静坐す。書を看るに懶(ものう)きを覚ゆれば、則ち且く書を看る。是れ亦た病に因りて薬するなり」。
現代語訳
「日中の工夫が乱れて落ち着かないと感じれば、静坐する。書を読むのが億劫だと感じれば、あえて書を読む。これもまた、病に応じて薬を与えることだ」。
解説
心身の状態は常に変化します。落ち着かないと感じたら静かに座って心を鎮め、やる気が出ないと感じたら、あえて目の前の課題に取り組んでみる。これは、自分の状態を客観的に見つめ、「病に応じて薬を与える」ように、その時々に最適な対応をすることの重要性を示しています。同じやり方を続けるのではなく、今の自分に何が必要かを見極め、柔軟に調整する。この自己調整のスキルは、日々の仕事や学び、心の健康を保つ上で非常に役立つでしょう。
この章句が説くこと
覚紛擾則静坐覚懶看書則且看書是亦因病而薬