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呂氏春秋 / 古樂⑭

成王立,殷民反,王命周公踐伐之。商人服象,為虐于東夷,周公遂以師逐之,至于江南,乃為《三象》,以嘉其德。

新字:成王立,殷民反,王命周公践伐之。商人服象,為虐于東夷,周公遂以師逐之,至于江南,乃為《三象》,以嘉其徳。

書き下し

成王立つや、殷民反す。王、周公に命じて之を踐伐せしむ。商人、象を服し、虐を東夷に為し、周公遂に師を以て之を逐い、江南に至る。乃ち三象を為り、以て其の德を嘉す。

現代語訳

成王が位に立つと、殷の遺民が反乱を起こした。王は周公に命じてこれを討伐させた。商(殷)の人々は象を手なずけ、東の異民族の地で乱暴を働いていたが、周公はついに軍を率いてこれを追い、江南にまで至った。そこで『三象』という楽を作り、その徳を讃えた。

解説

成王の時代の反乱平定と、それを讃える楽『三象』の由来を語る段です。成王の代に殷の遺民が反乱を起こし、王命を受けた周公が軍を率いて追討し、江南にまで至って平定したといいます。そして周公はその徳を讃えて『三象』を作りました。歴代の聖王が世を治めるたびに、その功と徳を映す音楽が生まれてきたという古樂篇の記述が、周初のこの一件でひとまず結ばれます。武力による鎮圧すら、乱を鎮め秩序を回復する徳の発露として位置づけ、それを音楽に託して後世に伝えている点が特徴です。功績と徳を音楽という形で記憶にとどめ、共同体で受け継いでいくという発想は、記念の式典や歌に通じ、今も生きる文化の営みといえます。

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